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神戸ビエンナーレにおじゃましました。だいぶ前だけど・・・。
平成7年1月17日の悲劇から神戸は芸術活動に力を注いでいます。
これから神戸はもっともっと面白くなるような気がします。
今回は神戸ビエンナーレの「アートコンテナ展」
について議事録ります。
以前のblogで書いた「グレゴリー展」で建築がコンテナと紙管で構成されていましたが、今回は一つ一つのコンテナの中に一人一人の世界(アート)が挿入されています。(コンテナ流行ってんのか?)ちなみにそのコンテナは「グレゴリー展」のそれとは違うみたいです。
早速余談ですが題名の「40フィート」は1200×250×250の
コンテナのサイズでして、実はコンテナの規格は世界共通なんですって・・・ふ~ん。
こんな感じです。(人すくな!)
さて、その「アートインコンテナ展」ですが、なかなか面白かったです。
作品も含めコンテナに入る行為自体が新鮮で、ウキウキでした。
夏は確実に無理の様な気がします。ここで作品をざくっとご紹介!!
■「animalexpression」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
イタリアのジュリエットの家を彷彿しました。
皆で創り上げるコミュ二ケーションとしては良いですが
自由を与えられると逆に消したくなりました・・・。
でも色は凄く綺麗です。2色だったら面白いかも。
■「ゆらぎ」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
円に切り抜いたスチレンボードを回して光を当てている
だけなのに、アダルティーな空間でした。
スチボの質感の特性を良く生かしています。建築やってたな~w
室内の温度をカモフラージュさせる為の
ワンスパイスがあれば尚良し!(ノイズ的なサウンドとか)
■忘れた!!」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
デザイナーにはたまらない「数字」という
タイポのイリュージョン。かっちょええー!
また全体ではなくコンテナの隅でカオスって
るところが余白を上手く使っている
このデジタルな色もいいよね~~。
■「群」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
樹脂で作られた豚が大量発生。
遠めからみると少しグロいです。
死体から沸き出てくるウジ虫のようで・・・。
でも豚だから許します。「群」という題名も魅力的です。
集合体というのは美しくあり、醜くもあるものです。
メタフィジカルな領域でもね。
■circumscribed phantom■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ネタばれ注意。
実はこれ釣り針で出来ています。クオリティーの高さに圧巻です!!
作者曰く(自分の見解も入っています)遠くから近くに来た時に
釣り針だと気づいたリアクションで作品は完成する。
コンテナの特性は上手く生かせてないが、港という場所では脱帽の一品!
■「restoration」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「群」の作品で述べた美しい部分です。
豚は小さかったけど、このアリはでかい!!
葉の色がとても綺麗だったけど、もう少し葉も大き
ければ、もっと意味あるものになっていたかな。
「神戸の震災」という隠されたメタファーが滲み出ていた。
1200mmというコンテナの長さを上手く利用している。
■「cg zoo」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
はい!個人的には「ツボ」です!!と言っても
特別賞を受賞した作品でもあります。
植物でもなく動物でもなく人間でもない、生き物。
実際はシルエットだけではないので見たければ現地へgo!!
ヤン・シュヴァンクマイエルの世界観に少し似ているかな。
こいつの鳴き声もいちいち私の琴線に触れてきました。
■「混沌と秩序」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
この手の作品は少し見飽きた感は否めませんが、
「よくやったな~」という素直な感想!!
しかし、コンテナの長さと自然光のバランスが上手く調和して、
美しいグラデーションが発生します。
カップルが頭ゴンゴンぶつけていました。ざま~みろ~~!!!!
■「掃き清められた余白から」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
作品としてというか、コンセプトとしての部分で
非常に完成度が高いです。コンテナに入ると
「和室」という空間があり、その奥には生活から排出する
ゴミがコーティングされている空間があります。
シークエンスのアウトラインがはっきりしているので、
作品の意図が素直に入ってきました。
■「無限の惑星」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
これ好きです!クオリティーの高い作品です。
建築畑だった私には斬新な方法です。
両サイドに鏡を付け鏡とガラスの間に色の異なる砂を敷く。
平面が△と照明の当て方も良い!
なんせ負の要素が好きな自分に「絶望感」が漂ったから・・・。
残念でたまらないのは題名。はっきり言ってミスマッチングです。
■「ことーのーは」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
見てのとおり綺麗です。
非常に洗練された空間を作り上げています。
並べられた様々な国のタイポグラフィー。隙がありません。
ただ表現したいことのフォーカスが若干ぶれているような気がします。
視覚的美しさに隙がないだけにそこで完結してしまっているようで・・・。
そこからの展開を望むのが好きな自分には惜しい!インパクトは大!
■「憩い」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
メルヘンです。このコメントについてはなかなか
難しいものがあります。だけどほっこりしました。
全体の作品としては中堅にあたるかもしれませんが、
クオリティーの高いCMみたいな要素で好きです。
きっとこの中に入れなかったからかもしれません。
■おまけ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
会場にはこのようなカフェカーが何台か止まっていました。
かわい過ぎます!!!欲しいです!!欲しいのです!!
この車で世界を走り回って、世界中の女子から
「かわいい!!」って言われたいです!
そしてみんな俺のナイフで怪我するのです!
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さて、最低なしめを飾りましたが、時間の都合で全てを見切れていません。
11月の下旬までこの「神戸ビエンナーレ」をしているのでまた行こうと思います。
ちなみに「ビエンナーレ」とは元々イタリア語で「二年に一度」と言う意味があります。
また二年後が楽しみです。